国際経営コース(23年度より募集停止)
グローバリゼーションが進むなかでの企業経営を考える

※コース再編により2023年度入学試験(2023年度4月入学者向け)以降は国際経営コースの学生募集を停止します。
国際経営コースは、「多国籍企業の“戦略と組織”を研究するコース」という設置コンセプトをイメージして作りあげられました。コースの設置以来、幅広い分野で活躍する修了生を輩出してきましたが、そのなかで、当コースでの研究を土台として海外現地法人などに赴任し、グローバルに活躍する修了生が多数出てくるようになりました。修了した後もOB / OG組織「HIB Club」を通して情報交換がなされ、修了生同士の結びつきは広がりを見せています。
企業を取り巻く環境は、当コースが設置された当時とは大きく変化しています。そのうちの1つが、経済のグローバル化です。ヒト・モノ・カネそして情報が国境という壁を越えて自由に移動するようになりました。グローバリゼーションの進展により、規模や業種にかかわらず、今や海外との結びつきに無縁でいられる企業はないと言ってもよいでしょう。この意味で、国際経営を学ぶ重要性はますます高まりつつあると言えます。個人のレベルでもグローバライゼーションの影響を避けることはできないでしょう。人材の移動がより活発になり、様々な国の人たちと仕事をしていくことが普通になっていくかもしれません。企業経営に関する知識を身につけることはもちろんのこと、それをベースにグローバルに活躍するための能力を養っていく必要があるでしょう。当コースで学ぶ国際経営の理論と皆さんの実務経験が融合されることで、グローバル・マネージャーとしての能力を養っていけるのではないでしょうか。
大学院教育は、それがアカデミック志向なものであれビジネス志向のものであれ、学部教育のような「教員=教える人、学生=教えを受ける人」といった一方通行の関係であってはならないと思います。ビジネススクールの教育のあり方は、当然これとは異なります。当コースで実践されている大学院教育を、「自動車の開発技術者とテストドライバーの関係性」に例えて理解すると分かりやすいでしょう。抽象的な理論に詳しい「開発技術者」つまり当コースでいう教授陣と、実際の現場で五感を研ぎ澄ませながら問題を解決していく「ドライバー」つまり社会人院生との双方向のコミュニケーションが、理論と実務経験の融合をより高次なものへと高めていくでしょう。
教員紹介・担当科目(2022年度)
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安藤 直紀
教授
国際経営論、ワークショップ(国際経営コース)、経営学演習(昼間コース) -
髙橋 理香
教授
国際経営演習 -
洞口 治夫
教授
国際経営論 -
横内 正雄
教授
国際金融論、国際経営演習 -
李 瑞雪(LI, Ruixue)
教授
2021年度の担当科目なし
修士論文一覧
田中 秀幸 | 外国人高度IT人材の受入れについての考察ー日本のIT企業へのインタビュー調査を通じてー |
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田邉 高大郎 | 現地従業員の視点による日系企業の現地化 ―インドでの調査を通じて― |
聶 磊 | 中国における自動運転システム開発企業の戦略的なパートナーシップ選定 ―ネットワーク構造における市場優位分析― |
大島 利之 | アニメ消費意思決定における消費者関与の影響 ―外国人による購入前タッチポイントと視聴意欲を事例として― |
木村 弘二 | 医薬品の製造管理及び品質管理の基準に関する法規制への コンプライアンスに関する考察-規制当局と医薬品製造業者におけるエージェンシー問題に着目して- |
大伴 宗弘 | 伝統的工芸品等におけるデザイン・企画者の役割 -構造的空隙論の検証- |
伊藤 浩一 | 大学の企業的行動に関する考察 ー日米の大学における商標活用についての比較分析ー |
羅 知殷 | ゲーム企業と社会的責任活動-韓国と日本における実態分析- |
王 鵬 | 中国ソフトウェア企業の日本進出に関する考察 ―途上国企業の対外直接投資の一側面― |
小西 史郎 | 中国における日系地域統括会社の機能 ―日系製造業4社の事例― |
周 立偉 | 日本進出への統合化戦略-台湾電気関連企業を中心として- |
峯村 宏 | 企業の社会的役割意識の変化と企業を取り巻く環境の変化―コーポレート・レピュテーションの視点から― |
唐木 秀夫 | 電子機器産業界におけるM&Aの効果-ステークホルダーに与える影響を中心に― |
鈴木 哉 | 企業年金制度の動向とリスク分担の問題について ―多国籍企業による企業年金制度改革事例― |
渡辺 浩二 | IT産業流通チャネル構造の日米比較~知識移転の視点から~ |
玉田 尚也 | 日本の銀行のM&Aがもたらした経営への効率性 -確率論的フロンティア生産モデルと包落線分析による実証研究- |
栄籐 元彦 | アメリカにおける日系工作機械メーカーの流通戦略 |
福岡 賢昌 | 日本人と米国人の間の異文化ビジネス交渉を成功に導く交渉ノウハウと交渉プロセスの運営とは何か |
武村 元 | 総合商社の変容と事業投資 |
SEIN,Zaw Than | ミャンマーにおける日系企業の人事管理と人材育成 ~管理職及び一般従業員に対する現地インタビュー調査を中心に~ |
松本 善之助 | 日本の国際物流企業における現地化と競争優位 ~「顧客適合」に注目した日系フォワーダーのケーススタディー~ |
島戸 治江 | インドネシアにおける中小企業金融研究の系譜 ~中小企業のフォーマルな金融へのアクセス改善をめぐる論点~ |
新林 康則 | 企業における現代物流の役割 ―『モノ』と『情報』の流れからみたワイン・ビジネス― |
斉藤 周一 | 在日外資系メーカーの日本市場での製品適合化 ―電気・電子機器メーカーへのアンケート調査を中心に― |
加藤 靖雄 | 海外プラント建設企業にみる親会社・現地子会社の役割と遂行形態 ―中東諸国におけるプラント建設業のケース・スタディ― |
山崎 大介 | 日系中国進出企業における商品特性に応じたサプライチェーンに関する研究 ―ハイエンドテレビ市場を事例に― |
冨多 三也 | 中国華東地域における日系アパレル製造工場へのシステム移転と現地化 ―製造ライン導入の意義と効果について― |
木谷 亨 | 日系フォワーダーのグローバル・アライアンス戦略 ―アライアンスの形成・マネジメント・進化について― |
飯田 容代 | 高級レストラン業態の成長戦略 ―株式会社ひらまつの事例を中心として― |
安藤 信孝 | 日本における不動産証券化の現状と課題 ―先行国アメリカとの比較から見る展開― |
川島 敦 | 組織による新技術受容と拒絶の要因 ―情報システム利用におけるインフォーマル・サポーターの役割― |
北村 俊男 | 国際規格ISO9000、14000導入による経営効果の研究 ―在中国日系電子・電機産業における事例研究― |
浅野 聡 | ソルベンシー・マージン比率の規制指標としての妥当性 |
田中 力 | M&Aにおける企業価値評価と被買収企業株主の利益に関する研究 ―日本におけるM&Aの事例から― |
村山 陽児 | 欧州ゼネコンの情報共有と組織戦略 ―入札情報入手・見積り・入札プロセスについて― |