法政大学大学院経営学研究科 法政ビジネススクール

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修了生 石塚由紀夫さんが書籍「資生堂インパクト 子育てを聖域にしない経営」を出版

人材・組織マネジメントコースを2015年春に修了した日本経済新聞社の石塚由紀夫さんが「資生堂インパクト 子育てを聖域にしない経営」(日本経済新聞出版社)を5月に出版しました。女性活躍推進が社会全体の課題となっている今、どうすれば子育て中の女性社員も活躍できるのかに多くの企業が悩んでいます。資生堂は子育て中だからと一方的に甘やかすことなく、相応の責任を求める働き方改革に取り組んでいます。同社の取り組みと成果を綿密に取材し、女性活躍推進に企業は経営戦略としていかに取り組むべきであるかを検証した力作です。

2015年秋にネット上などで騒ぎとなった「資生堂ショック」の実情と解明に特に紙面を割いています。資生堂は従来育児のために短時間勤務を選んだ社員について夕方以降&休日の勤務を免除してきました。ただ子育て中の社員が増えたため、ほかの社員との間に不平等感が高まり、育児中の社員にも夕方以降&休日の勤務を課すように改めました。この働き方改革がテレビ番組などで放送された結果、「子育てに理解がない」「女性を敵に回した」などと資生堂は批判にさらされました。これが「資生堂ショック」と呼ばれる出来事です。なぜ資生堂は方針転換したのか、実際に社内でどのような交渉が行われたのかなどを多数の資生堂社員に聞き取り調査し、詳細に描いています。

石塚さんは長年日本経済新聞社の記者として企業の女性活躍推進を取材してきました。ただこうした過去の仕事経験だけでなく、大学院で学んだ知識が執筆に大いに役立ったといいます。「資生堂の働き方改革は働く側に冷たい方針転換のように見えます。でも資生堂が長年実行してきた女性活躍施策や、化粧品産業全体を取り巻く経営環境の変化などを踏まえると、なぜ働き方改革が必要であったのかがよく分かります。組織行動や人的資源管理やキャリアマネジメント、経営戦略などを大学院で学んだ知識があったからこそ、多角的な分析ができました」と石塚さんは話します。

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