R. ドーア教授による講演会が開催されました(11月4日)
11月4日(金)15時から17時まで、法政大学九段校舎で、日本研究の碩学、ロナルド・ドーア教授(ロンドン大学名誉教授)による講演会「折角の金融危機を世界が無駄にする」が開催されました。この講演会は法政大学経営学会(経営学部および大学院経営学専攻の教員、学生による研究・教育の促進を目的とした学会)、経済学部学会、比較経済研究所の共催によるもので、ドーア教授は新著『金融が乗っ取る世界経済』(中公新書)の出版を記念して来日中でした。
講演でドーア教授は、欧米を中心とした「金融化」現象の歴史的推移やリーマン・ショック後の金融規制論議等について、批判的な視点から熱のこもった話をされました。一方、コメンテーターの一人で金融が専門の平田英明 経営学専攻准教授からは、ドーア教授の指摘は的確だとしながらも、金融業界内部の行動原理や事前規制の難しさについて指摘があり、ドーア教授との間で知的好奇心をかき立てるディベートがありました。