私は市場調査の会社に新卒で入社してから10年ほど経過したのちに、HBSに入学しました。同じ仕事を長年続けていると、自分の限界を感じたり、行き詰まりを感じたりすることも増えてきたため、HBSに興味を持ちました。

1年次では、平日夜間と土曜日中に授業を受けました。仕事との両立になかなか苦労しましたが、同級生と一緒にワークを行う講義も多く、マーケティング専攻に留まらず、その他の研究科の方とも知り合うことができ、さまざまな刺激を得ることができました。

2年次では修士論文の作成がメインとなります。自分の問題意識から仮説をつくり、アンケートでデータを集めて実証することを1年かけて行いました。論文作成はHBSの醍醐味であり、指導教員の先生を中心に多くの先生方から懇切丁寧なご指導をいただきました。マーケティングの理論と実務を組み合わせて論文を執筆できたことは本当に有意義でした。

修士修了後に、もっと自分の研究領域を深めたいと思い、博士課程に進学しました。最初の数年、まったくもって成果を得られずに苦しみ、もはや諦めてしまおうかと思う時期もありました。そんな時でもHBSの先生方からさまざまなかたちでアドバイスやサポートをいただきました。そのおかげで、8年かけてなんとか無事に博士号を取得することができました。また、博士修了後に大学の専任教員に採用いただき、現在は教育活動と研究活動を並行して行っています。入学する以前は、まったくもって予想していなかったのですが、HBSで得たさまざまな経験やさまざまな人との出会いのおかげで、今のような仕事に就くことができたと思います。

HBSを検討しているみなさんの中には、いろいろなことで入学を迷っている方 もいるかもしれませんが、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。