HBSでの学びとネットワークは、最大の無形資産

宮田 明幸
2022年3月修了
勤務先 / ゼブラ株式会社

私は、文具メーカーに入社以来約30年に渡り、海外販売拠点の立ち上げや運営と管理など、海外ビジネスの拡大に携わった後、3年前に新卒採用と社内研修の部署に異動となりました。未経験であった採用や人材育成に携わってみると、いかに優秀な人材を採用して育成、定着させることが経営において重要なのか改めて気づかされました。そして、経営の視点からの人材の確保と育成と組織運営についての専門知識が自分には不足していると思い、HBSの人材・組織マネジメントコースの門を叩きました。

　HBSでの2年間は、決して平坦な道ではありませんでした。入学した直後は、コロナ禍が始まった時期で、誰も経験したことがなかった環境での学びが始まりました。初めて使うZoomに戸惑いながらも、講義や課題の発表など、そこでの体験は逆に刺激的でもありました。また、在宅勤務での仕事の合間や、通勤時間などの隙間時間をつかっての参考文献やの読み込みや課題やレポート作成は大変でしたが、今となっては良い思い出となりました。

HBSは、これ迄の経験を活かすための「学びなおし」をする最高の場です。私は大学院での学びを通じて、これまでに身体に沁みついてきた固定概念や思考スタイルの断捨離と、これからの時代に必要な新しい知識に触れる機会を得ました。また、アカデミックな視点を仕事にも活用することが出来るようになった事で、これ迄とは違ったアウトプットや成果を日常の仕事の中でも感じる様にもなりました。

　最後に、私にとって大学院で得たものは、新しい知識習得に加えて、多くの魅力的な先生方や多数の学生との繋がりが出来たことです。この人とのつながりは大切なネットワークとなり、私自身の最大の資産となったと強く感じています。