理論と実践の双方を、深く学ぶ２年間

岡田 庄生
2019年3月修士課程修了・2022年3月博士課程修了
勤務先 / 株式会社博報堂

HBSでの2年間、質の高い講師陣に助けられ、アカデミックな学びを得ることができました。 マーケティングコースの先生方は、実務経験もありながら研究者としての実績もあり、理論と実践の両面で多くの気づきを与えてくださいました。

例えば、授業の前半は教科書や、時には英語の論文を読みながら理論を学びます。そして、授業の後半では、学んだ理論を自社の課題に当てはめて考えたり、グループで議論をしながら理解を深めていきます。授業で学ぶ理論はどれも、時代が変わっても使われ続けている普遍的なものばかり。そのような普遍的な理論を通じて自分の仕事を振り返ると、これまで何となく行なってきた業務の良し悪しがクリアになっていきます。このような感覚は今まで感じたことがなく、とても面白い体験でした。

また、修士2年になると、自分が行いたい研究の領域や手法が近い特定の先生お一人と、ほぼマンツーマンのような近さで学びながら、修士論文を執筆していきます。通常の授業レポートとは異なり、アカデミックな論文は学術的な文章の書き方を学ぶ必要があります。何も知らなかった私は、英語の論文をたくさん読んだり、調査票を作って調査を行ったりと、慣れない作業に悪戦苦闘しましたが、指導教官の先生による丁寧な指導で何とか書き上げることができました。さらに、修士修了後、修士論文に加筆して、指導教官の先生との共著論文として論文誌に掲載することもできました。このように、学びが形に残せたことも、私自身にとって良い思い出です。

最後に、一緒に学びを共にする仲間の存在も忘れられません。マーケティングコースで出会った同期達は、年齢も職種もバラバラながら、学ぶ意欲の高い同志達。今でも折に触れて集まり、当時の思い出や近況などを共有する仲です。

私にとって、HBSで過ごした２年間は人生の中でも忘れられない時間です。