アカウンティング・ファイナンスコース(24年度より募集停止)
アットホームな雰囲気とマンツーマンの研究指導体制

HBSアカウンティング・ファイナンスコースの特徴は、多様な研究領域の教授陣が揃っている点です。「会計とファイナンス」という大きな枠組みのなかに、財務会計論、管理会計論、税務会計論、経営分析、基礎ファイナンス、財務戦略論、企業評価論といった多様な専門科目を幅広く設置しています。大学院での講義はアットホームな雰囲気のなかで進められ、質疑応答などが非常にきめ細やかに行われます。大学院では、理論的な説明ばかりでなく、ワークショップの授業では他の企業の実務などに触れられる機会も提供しています。
2年次に行われる修士論文の研究では、それぞれの社会人院生が、自らの研究テーマに最も近い教員のもとでマンツーマンの指導により論文を執筆します。さらに、関連した研究領域の教員、また研究方法でアドバイスを与えることのできる教員が必要に応じて入れ替わり立ち替わりサポートを行います。
大学院での学習において社会人院生の方に期待したいのは、大学院で学習する理論と皆さんの実社会での経験を常に比較して考えていただきたいということです。実社会の変化のスピードは非常に速いので、今では社会人院生の方から聞く現場の情報がとても新鮮に感じられます。会計やファイナンスの研究テーマは皆さんの日常業務のなかに潜んでいることも多く、実務の現場を知っている社会人院生は大きなアドバンテージを持っているはずです。
その一方で、社会人院生の方に学習を進める上で気をつけていただきたいこともあります。理論を学んでいる時に、自社の状況だけを考え、「実際の現場ではそのようなことはありえない」という考えを持ってしまうことです。理論は多くの企業の実務から共通部分を抽出し、またいくつかの基本的な仮定に基づいて組み立てられる性格を持っています。理論でいわれていることと実務を常に比較して考えていくことで、理論のいっそう深い理解が可能となることもあります。また、理論と実務とのギャップの認識をきっかけとして、思わぬ発見があり、そこから新しい理論が生まれる可能性もあります。そういう一連の過程を皆さんと一緒に経験しながら、現実にある様々な問題を深く掘り下げて考えていくことが、社会人大学院での研究の醍醐味だと思っています。
皆さん、アカウンティング・ファイナンスコースで一緒に研究しましょう!
教員紹介・担当科目(2023年度)
-
神谷 健司
教授
2021年度の担当科目なし -
川島 健司
教授
ワークショップ(アカウンティング・ファイナンス)、アカウンティング・ファイナンス演習 -
岸本 直樹
教授
コーポレート・ファイナンス、アカウンティング・ファイナンス演習 -
北田 皓嗣
准教授
経営学演習,博士演習 -
金 瑢晋(KIM Yong-Jin)
教授
実証ファイナンス入門 -
倉田 幸路
教授
財務会計論 -
坂上 学
教授
会計情報論、 アカウンティング・ファイナンス演習 -
高橋 美穂子
教授
アカウンティング・ファイナンス演習
財務諸表分析(昼間コース) -
筒井 知彦
教授
会計学基礎(夜間コース共通) -
福田 淳児
教授
管理会計特論、管理会計論 -
福多 裕志
教授
経営分析、ワークショップ(アカウンティング・ファイナンス) -
山嵜 輝
教授
基礎ファイナンス、アカウンティング・ファイナンス演習
修士論文一覧
仁井 健友 | 雇用調整制度実施企業の財務影響に関する研究 |
---|
松尾 香那子 | 株価連動型ロックアップに関する実証分析 |
---|---|
夏 金城 | 日本企業における事業の集中と株式リターンの関係について |
宮嶋 洋徳 | 役員給与税制における現状と課題 |
---|---|
長谷川 信隆 | 非上場株式の譲渡又は贈与の時における税法上の時価に関する一考察 |
伊藤 昌哉 | J-REITの資金調達手法に関する一考察 |
---|---|
梁 秀哲 | 日本における設備投資と株のリターン |
瀧 良之 | 不動産投資法人の負ののれんに関する一考察 |
荻野 敬子 | 製品保証引当金を利用した利益調整に関する実証分析 |
---|---|
山田 和宏 | 資本会計に関する理論的考察と実証分析―持分変動損益とのれんの計上方式に関して― |
池ノ内 信夫 | ソフトウェアの原価計算と原価管理 |
神野 和昭 | わが国の繰延資産の会計処理に関する研究―繰延資産の資産性を中心に |
洪 美樹 | 負ののれんの会計処理についての一考察 |
山田 真市 | 日本の企業のデフォルト要因分析 |
清水 雅宏 | バランスト・スコアカ-ドのわが国企業への適用可能性と課題 |
加藤 恵子 | 責任会計におけるシェア-ドサ-ビスの取り組み |
福田 正彦 | ブランド価値評価モデルについての一考察 -評価モデルの比較による分析- |
小山 さゆり | 減損会計が利益情報に与える影響 -早期適用企業と強制適用企業を用いた分析- |
大林 浩 | 敵対的買収防衛策導入企業における株主価値の考察 |
中村 めぐみ | 事業部組織における業績評価について |
神津 保幸 | 企業環境の変化と管理会計 |
清水 隆明 | サ-ビス業の管理会計 |
大江 清一 | 日本型内部統制におけるコンプライアンス監査の有効性 -本邦銀行経営の特質と企業倫理- |
安藤 健 | 知的資産価値創造への会計の役割 -グル-プ事業価値創造に貢献する有用な可否評価への考察- |
権瓶 弘敏 | 予算管理による業績評価の可能性と限界 |
博松 大剛 | 事業部制組織における業績管理制度の考察 -日本の電機メ-カ-の制度事例を用いて- |
開高 繁明 | 顧客別収益性管理 |
日比 哲哉 | 報道業務用の倒産予測手法の構築 |
小川 潤一郎 | 会社分割の会計 |
伊吹 心吾 | 企業における経理・財務部門の新たな役割 -株主・投資家重視の姿勢- |
嶋野 淳 | 会計情報システム構築に関する考察 |
岩井 信子 | 戦略的マネジメントシステムとしてのバランス・スコアカ-ドに関する考察 |
中西 真理 | フランスにおける資産計算書の推移と動向 |
大林 靖典 | 業績評価指標の一考察 -EVAを中心にして- |
佐藤 豊彦 | 企業倒産予測に関する一考察 |
加藤 真人 | 金融資産の証券化における会計処理に関する考察 |
橋本 八千代 | 非営利組織体会計の考察 |
山田 ゆき枝 | 戦略的コストマネジメント |
池田 直弘 | 会計基準の国際的調和と工事収益の認識基準 |
双木 希一 | 移転価格税制の一考察 -日米を中心とする、その他の方法について- |
橋本 寿哉 | 市場変動リスクの増加と時価評価 |