秋の研究進捗発表会(人材・組織マネジメントコース)
学問の秋
いよいよ秋学期がスタートしました。スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋と様々な楽しみ方がある季節ですが、今日は「学問の秋」の様子をご紹介します。
人材・組織マネジメントコースでは、春と秋に、コースの学生と教員が一堂に会し、研究進捗発表会が行われます。
今回は、社会人修士課程の学生11名に加え、昼間の修士課程で学ぶ中国からの留学生3名、他大学で教えながら博士課程で学ぶ学生を含む、総勢15名の発表が行われました。担当指導教員以外からも指導が受けられることに加え、同じように研究に取り組む仲間の進捗や苦労が見えるので、良い刺激になっています。
様々な研究テーマ
9月19日(火)の夜と9月23日(土)の午後とに分けて行われた発表会でのテーマは以下のように多岐に渡るものでした。
・外国人人材の就業意識
・日本企業の留学生採用
・地方公共団体における女性の活躍推進
・女性管理職登用の功罪
・医療現場における専門職間のコンフリクト
・中国人従業員の心理的契約の内容とその変化
・在日米軍で働く日本人労働者の就労環境
・百貨店における成果主義的評価制度導入の効果
・児童期の子を持つ女性労働者の仕事と家庭の両立
・非正規従業員の育成と正規登用
・大学職員のキャリア志向
・日本企業の中国進出における人材の現地化
・ソーシャルビジネスにおける社会起業家
・製薬業界における営業職のOJT
・日本における労働観
まだまだ問題意識や漠然とした関心に留まり、研究課題にまで昇華出来ていない発表が散見されましたが、研究課題は、書いたり、読んだり、発表したり、意見を交換したりといったプロセスの中で練り上げていくものだと思います。ビジネスとは勝手が違うため、思った以上に難しいことかもしれません。しかし、それをサポートするのが教員であり、演習(ゼミナール)という授業です。登山は大変なことですが、相応の準備と経験豊かなガイドがいれば、決して不可能なことではありません。そして、ともに登る仲間がいます。
学問・研究の山は険しいですが、登るからこそ楽しめる景色があるのではないでしょうか。皆さんのご参加を心待ちにしています。