MBA修了生・現役生の声
「巨人の肩に乗る」時は今!
峯村 宏
2012年修了
勤務先 / 学術出版社
ビジネススクールへの進学をお考えの皆さんにご紹介したいのは、ミンツバーグが著書『MBAが会社を滅ぼす』で、チャーリー・ブラウン(スヌーピーの飼い主)を引用した言葉です。「ものを学ぶのに遅すぎることはないって言うけど、まだ早いっていう場合もあるんだ。」すでに何年か実務経験があり、かつ友人と遊んだり飲みに行ったりする時間を少し削ってでも学びたいと考えているとしたら、きっと今がその時だと言えるでしょう。
さて「なぜHBSなのか」です。10人の学生がそれぞれの課題(テーマ)について修士論文を執筆しようとするとき、必ずしも指導教授が全員のテーマを満たすその道の研究者であるとはかぎりません。私の場合もそうでしたが、むしろそうでない確率の方が遙かに高いのです。しかし気にすることはありません。そもそも修士論文の執筆は誰かに教えを請うものではなく、「巨人の肩に乗る」と表現されるように、自身が先行研究の積み重ねの上に少しでも新しい知見を加える行程です。自分が努力することはもちろんですが、HBSでは指導教授が学生と同じテーマを追いかけ、時にディベートの形で議論を持ちかけ、事象を説明する理論を紹介し、参考資料を薦めるなど、伴走者のごとくつかず離れず常に方向性を示し、助言してくださいました。先導すると言うよりも一緒に走る指導方法が私には合っていたと思います。皆さんにもいい出会いがありますように。