法政大学大学院経営学研究科 法政ビジネススクール

学生の声

MBA修了生・現役生の声

石川 了

リスキリングにもってこいの“学びの場”

石川 了
2019年3月修了
勤務先 / 株式会社労務行政

私は、労働分野を中心に官庁、企業、労働組合などの取材や調査・研究を行い、雑誌や書籍などの媒体に記事をまとめ制作する仕事に携わってきました。入社当時の1980年代後半は、男女雇用機会均等法や労働者派遣法が施行され、柔軟な働き方など時代の先駆けになる労働法や人事制度が相次いで導入されていました。

ところが、バブル経済が崩壊すると、新規雇用の抑制に伴い労働者派遣の活用が進む一方、偽装請負や長時間労働に起因する過労死・メンタルヘルス、ブラック企業などでのハラスメント問題などが目立つようになりました。つまり、高度化してきた人材マネジメントは、多様化しつつもさまざまな課題を抱えるようになった、と私は感じました。

「人事・労務分野の実務課題をアカデミックな視点から俯瞰してみたい」と思ったのが、HBSに入るきっかけでした。無事入学できたものの、入ってからはそう簡単にはいきません。論文の書き方はもちろんですが、アカデミックな作法や論理の立て方に最初は戸惑い、修論の中間発表などでは先生方からの鋭い突っ込みに冷や汗をかいたことも。しかし、丁寧な授業や懇親会等を通じて、時に厳しい言葉も“愛のあるご指導”であることが分かりました。

私は平日夜間や週末の授業で学びましたが、日頃の授業はもちろん、ワークショップでの議論や発表は、普段触れ合えない外国人留学生や他企業・団体の方々とのコラボなどが刺激的で面白く、幅広い知識や人脈が広がったこともHBSに通った収穫でした。ここで知り合った仲間とは、現在でも同窓会や情報交換会を継続しており、私の大きな「財産」となっています。最近では、リスキリング(学び直し)が注目されていますが、人生のある一時期をこうした時間に充てるには、HBSはもってこいの“学びの場”だと思います。

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