MBA修了生・現役生の声
わたしが法政ビジネススクールで手に入れたもの
久次米 章彦
2024年3月修了
勤務先 / キリンホールディングス株式会社
私は製造業のいわゆる人事畑で社会人経験を積んできました。50歳を迎えるにあたり、考えたいことが2つありました。1つが、私自身のこれまでの人事領域での現場経験をアカデミックな観点から体系的に整理できないかということです。もう1つが、私を含むミドル・シニアの会社員が躍進するためのヒントを探求することができないかということです。これらを踏まえHBSへの進学を決め修了した訳ですが、私の2つのニーズは期待以上に満たされたように思います。
現場経験の体系的な整理という点では、HBSでは人事、労働、組織など人材と組織を考えるうえで必要な理論的知識が学べる授業が質・量で充実していました。それらの授業の特徴では、学術書や文献のインプット、授業での先生や仲間たちとの議論によるアウトプット、それらを繰り返すことで実践的な知へと体系化できたのではないかと思います。
ミドル・シニアの会社員の躍進に関する探究では、私の場合、まさに私自身と自身の勤務する会社が直面する課題を修士論文のテーマ(「役職定年後のシニア社員の職域の実態」)に定め、指導教官とマンツーマン体制でこのテーマに向き合ったといえます。大学院での研究と普段の業務が並行して進んでいき、研究による発見や提言を自社の人事施策に取り入れることもできました。
さらに2つのニーズに加え、先生や共に学んだ仲間たちとネットワークができたことも大きな財産です。平日夜間と土曜日に主体的に学びたいとHBSに集う仲間たちとの繋がりは、普段の仕事では得難いものだと思います。
修了後、勤務先においてミドル・シニアの躍進を支援する組織の立ち上げを任されることになりました。HBSで得た先生や仲間たちのネットワークを活用しながら、アカデミックアプローチを現場で実践していくことにワクワクしています。
修了生として、HBSでの学びやHBSに集う仲間たちとの出会いの素晴らしさを、一人でも多くの方に味わってほしいと考えています。