法政大学大学院経営学研究科 法政ビジネススクール

専攻概要

よい循環づくりをめざす法政ビジネススクール


法政大学大学院 経営学研究科長
金 容度

実務の世界で感じている限界を、より普遍的な学問の世界を体験することによって突破したいと思っている方
企業現場で働く中で、ご自分の将来の成長を考えながら、もやもやした気持ちを抱いている方
ビジネスの世界をより広く、かつ、深く見る洞察力を鍛えたいと思っている方
理系の知識や経験はもっているが、経営学の知識の不足を強く感じている方

こうした方々の成長をアカデミックの領域で手伝うために、1992年4月にスタートしたのが法政ビジネススクール(経営学専攻・夜間修士課程)です。日本の私立大学の中では最も設立が早かった社会人向け夜間大学院として、法政ビジネススクールは、教員、在学生、卒業生の間に良い循環を作り出すことを目指して四半世紀にわたり、努力してきました。

法政ビジネススクールでは、企業家養成、国際経営、人材・組織マネジメント、マーケティング、アカウンティング・ファイナンスの5コースからなるコース制を導入しており、それぞれのコースに特色のある授業を用意しています。もちろん、所属コースの科目に限らず、多様な専門科目の授業も吸収できます。さらに、経営学、会計学、経済学、統計学などの基礎科目も学べるように工夫されています。こうした知の旅を続ける中で、今までなかった知的体験をすることが多いと思います。

授業形式も多様です。理論と鋭い知見をもってビジネス世界の現実を分析する能力を徹底的に鍛える授業もあれば、教員と受講者、受講者間の白熱するディスカッションによって展開される授業もあります。学問の流れを理解し、現実の問題がその知的な流れのどこに位置するかを把握し、そこから、問題解決の方法を多面的に探る授業も用意されています。

もう一つ特色ある形式の授業が各コースごとに行われるワークショップ授業です。ワークショップでは、企業の第1線で活躍される多様なゲストスピーカーをお招きして、文字では表現できない現場の生の情報、最新の企業経営動向、最先端の事業動向をお聞きし、それを材料に活発な質疑応答を教員がナビゲートします。単なる講演会と異なり、現実と理論、実務と学問の往復運動を図る「集団インタビュー」といえます。この「集団インタビュー」を繰り返す中で、多様な職場に勤めている在学生同士の多様な考え方を交わすことができ、視野が広がるとともに、一緒に学ぶ仲間としての連帯感も生まれています。

修士論文を執筆する機会も設けられています。修士1年の後半にはコースごとに希望する論文テーマに沿って論文の指導教員が決まり、修士2年の1年間、論文執筆に取り組みます。1年間の論文執筆のプロセスで、少人数教育の強みが最大限生かされています。指導教員は丁寧な指導を心がけており、教員と学生間に濃密なコミュニケーションが行われています。論文指導ゼミの中には多様な試みがみられ、修士論文と関連する専門領域の文献、あるいは古典を輪読する修士論文ゼミもあります。執筆の中間段階で、各コースの教員と在学生全員が参加する中間報告会が設けられ、個別の指導教員だけでなく、より多くの教員、学生からのアドバイスを得ることができます。最終的に提出された修士論文の中で、高く評価された論文は、「成果集」という製本冊子として公表されます。

多くの卒業生は、在学中の修士論文の準備・執筆のプロセスを振り返って、より鋭く現場をみる目がそこで鍛えられたといっています。実務だけでは得られない能力を得たともいっています。実務で育った人が学問的な成果に挑戦するという容易でない作業によって、思考力、構想力、調査能力、分析力など総合的な知的能力が間違いなく高まると思います。

社会人として仕事を続けながら、高度職業人に必要な能力と知見を身につけて法政ビジネススクールを卒業した方は900人を超えています。5つのコースごとの卒業生間のつながり、コース横断的なネットワークづくりも行われつつあります。

大学院を中心にして、在学生と卒業生間の循環も表れています。卒業生がワークショップゲストスピーカーとして登壇して、生の情報や経験談を後輩達と共有するケースがあり、また、卒業生の中に、教員になって在学生に知的な還元を行う例もあります。

私の例でいいますと、私の修士論文指導を受けて卒業した方と在学生と一緒に、経営学や経済学の古典を一緒に読んでおります。卒業しても、大変楽しく、在学生や教員と一緒に、知的刺激を共有して、一緒に賢くなっています。

法政ビジネススクールが目指す好循環の仲間に加わり、主役になり続けたい方の入学を強く期待しています。

金 容度(法政大学大学院 経営学研究科長)

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